沖縄戦終戦から65年。


もうだめです。
わたし、沖縄のことに関しては本当に涙もろい。


今もZERO観ながら泣きました。
ていうか、平和記念公園……平和の礎を見るだけで涙出る。
いや冗談抜きですよ、本当に。

わたしは小学生の頃、学校の方針で沖縄のこと、沖縄戦のことをたくさん学びました。


実際に被戦者の方からお話を聴いて

防空壕に入って

死者の名を見て

基地を見て

飛行機の音を聴いて

逆に、元アメリカ軍人の方にも話を聞きました。
聞くだけで涙が溢れたのを今でも覚えてます。

戦争って本当に嫌い。
仕掛ける方も、受ける方も、たくさんの傷跡を残す。
考えるだけで嫌。



……被戦者の方が、口々に言っていた言葉があります。

これは元ひめゆり隊の方も、他の学徒隊だった方も、皆さんが言っていた言葉。


『戦争は人が人じゃなくなる』


そこにいるのは同じ人間だけど、人間じゃない。
どんな悪夢だろうって、当時のわたしは小さな脳をフル稼働で考えた。


わかった気になって泣いた。
……でもね、ほんとはそんなのわかんないんです。わかりっこない。


わたしは平和な今に生まれたから。
どんなになっても、わたしも、周りの人も『人間』だから。

想像もできない、悪夢のような出来事が周りで起きていた。それが普通だった。


戦争に勝つために家族を殺したり、隠れるために赤ちゃんを殺したり、大好きな人を殺したり。

大好きな人から殺していったって言ってた人もいたなぁ。
わたしは、それも考えられない。考えたくない。大好きな人を殺すなんて、嫌だ。

でもそれが普通だった。
それがその時の日本の姿。戦争の姿。

さっきもZEROで被戦者の方が言っていた。今の日本は沖縄のおかげで豊かなんだって。

その通りです。
沖縄で地上戦が行われて、たくさんの人が亡くなって……戦争が終わって。

『だから』今日本は豊か。
あの時沖縄が犠牲になったから。

それを知ったら、本当にやるせない。楽々と生きている自分が愚かしいと思う。情けない。


けどそういう時代だから。
わたしが生まれたのは、平和な『今』だから。


だからわたしにできるのは、沖縄戦の事実を忘れないこと。
小さい時でも、被戦者の方から聞いた生の声を忘れないこと。

普段は忘れていたとしても、この日だけはそれを思い出すこと。

些細なことしかできないけど、わたしにはそれが一番だと思ってます。




65年前の沖縄に、思いを馳せて。

どうか1日でも早く、世界からそんな悲しい戦争がなくなりますように。